メゾンラフィットの午後-ユジェーヌ・アダン賞ほか-
2009年 07月 27日
みなさん、こんにちは!今日も元気なF氏です。
今日は久しぶりに夏っぽい、暑い一日でした。うっすら雲がかかっていましたが、陽気な気持ちいい昼下がりでした。
F氏は昨日の予告通り、午後からメゾン・ラフィット競馬場に行ってきました。パリの中心からRERという郊外へ向かう鉄道に乗っていきます。例えばシャトレからだとポワシー、あるいはセルジ方面行きのRER・A線に乗って25分ぐらいです。値段は片道3・7ユーロ。東京から府中競馬場へ行くよりは近いです。
さて、今日はメゾンラフィット大賞、ユジェーヌ・アダン賞と2歳の ロベールパパン賞があるからか、いつもより多くの観客が。
パドックもたくさんの人がいます。メゾンラフィットは、こじんまりした感じがとってもいいと思います。騎手も馬もとても近くに見えます。
さて、今日のオリビエは重賞を含む5鞍に騎乗です。昨日はアスコット競馬場でアスクちゃんに乗り、すばらしい3着でした。今日は勝利を見せてくれるのでしょうか?
すると、早速第3レースPrix de la pépinière(牝馬4歳以上オープン2100メートル)ですばらしい競馬を見せてくれました。スタートと共に先頭に立つと、そのままうまく折り合って、最後の直線へ。そこから追って逃げ切りゴール。これは本人も大変嬉しそうでした。
帰ってくるところを「おめでとう!」と言うと、にっこり笑顔を返してくれました。
そして、第4レース。2歳のG21100メートル直線のロベール・パパン賞(Prix Robert Papin)です。この賞はとっても大切な賞。過去の勝者にナタゴラちゃんがいます。彼女は、後にイギリス1000ギニーを制し、鞍上武豊騎手で、ドーヴィルのG1ジャック・ル・マロワ賞を二着になったすごい子です。
オリビエは7月5日のG3ボワ賞を制した、2歳の女の子Dolled up(ドルド・アップ)ちゃんとのコンビで勝負です。2歳というと人間で言うところの中学生ぐらいでしょうか。ちなみにこの英語の名前は「着飾る」や「おしゃれにする」などの意味があります。日本語の馬名にしたら「オメカシ」ちゃんといったところでしょうか。
しかも、笑えることに、この子本当にオメカシちゃんなんです。鼻梁のところに注目してください。なんか白い部分がハートマークに見えませんか?かわい過ぎです。この子は真っ直ぐ走れなくて、いつも少し左向いて走ります。そういうところも茶目っ気たっぷりです。
断然の1番人気はスミヨン騎手騎乗のシユニ(牡)ちゃんでしたが、結局勝ったのはパスキエ騎手騎乗の、スペシャル・デューティー(牝)ちゃんでした。2着がシユニちゃん、そして3着がオリビエのドルド・アップちゃんでした。
2歳のレースでもオスのほうがメスよりも1.5キロ重く背負わされるんですが、僕思うに、2歳だと女の子が勝つことのほうが多いような気がします。昔馬に詳しい先輩が仰っていましたが、馬も人間と同じで小さいときは女の子の方が、男の子よりも成長が早いようです。ほら、小学校の頃なんて、女の子の方が男の子よりも大きいじゃないですか。僕なんて小さかったから、しょっちゅう女の子に口でも力でも負けていました。ははん。あ、それは今でもかわらないかもしれません。えへ。ということで、2歳のときは男の子と女の子の斤量をいっしょにしてもいいのではないかと思います。
結果 Prix Robert Papin (G2)
1. Spécial Duty S・パスキエ
2. Siyouni C・スミヨン (1 ½馬身)
3. Dolled Up O・ペリエ (アタマ)
さて、本日のメインはG2ユジェーヌ・アダン賞。3歳の2000メートル直線です。レースの模様を激写しようと、埒(らち)の近くに行きました。こんな直線をはしります。
どうです!こんなに近いんですよ!時速約60キロの馬たちが駆け抜ける瞬間は、まさに迫力満点です。
勝ったのは伏兵、イギリスから来たドビュッシーちゃん。名手ジミー・フォーチュン騎手騎乗でした。この子はイギリスのエプソムダービー8着の子で、前走もG210着とぱっとしませんでしたが、ここに来てはじけました。
2番人気に推されたオリビエのアリバーちゃんは見せ場なく6着。次に期待しましょう。
結果 Prix Eugène Adam (G2)
1. Debussy J・フォーチュン
2. World Heritage S・パスキエ (1/2馬身)
3. Prince Siegfried CP・ルメール (2馬身)
こちら、レースを終えて帰ってくるドビュッシーちゃん。どうもお疲れ様でした。すばらしいレースを見せてくれてありがとう。
最後のレースで、僕がパリで一番好きな公園の名前を持つ、ビュットショモン(Buttes Chaumont)ちゃんに乗るオリビエを写真に撮ろうとすると、こちらを向いて微笑んでくれました。結果は3着。素晴らしい騎乗でした。
フランス競馬はこういうふうに騎手さんと人間的な付き合いができるところがいいですね。挨拶したり、少し話したり。日本の競馬は、話す=情報を漏らすというイメージがあるのか、ぴりぴりし過ぎているように思います。そこが少し残念ですね。
ちなみに僕が好きな公園のほうのビュット・ショモンはパリ19区にあります。地下鉄7bis線に同名の駅があります。気持ちいいですよ。時間があればいってみてください。
最後に、昨日のキングジョージに関する記事を読んだのですが、1着のコンデュイちゃんは基本的にブリーダーズカップを目的に調整されますが、調子次第では凱旋門賞にも来るかもしれないそうです。3着のアスクちゃんは、より馬場が柔らかいほうが能力を発揮できるそうで、ロンシャンが向いているそうです。ほぼ凱旋門賞に来ると見て間違いなさそうです。去年6着からどれだけ成績を伸ばせるのか見ものです。
そういや、日本にもハートマークの子がいましたが、ドルドアップちゃんはハートがいびつなところがいいんです。いやいや、ハートやないやろと仰るかもしれませんが、僕はハートだと思ってます。思わせてください。そんないびつな愛のカタチをもつ、かわいいドルドアップちゃんにどうか応援の1クックリお願いします。
最後のおまけに、こないだF氏が作ったちらし寿司です。作り方は今度お教えいたします!
今日は久しぶりに夏っぽい、暑い一日でした。うっすら雲がかかっていましたが、陽気な気持ちいい昼下がりでした。
F氏は昨日の予告通り、午後からメゾン・ラフィット競馬場に行ってきました。パリの中心からRERという郊外へ向かう鉄道に乗っていきます。例えばシャトレからだとポワシー、あるいはセルジ方面行きのRER・A線に乗って25分ぐらいです。値段は片道3・7ユーロ。東京から府中競馬場へ行くよりは近いです。
さて、今日はメゾンラフィット大賞、ユジェーヌ・アダン賞と2歳の ロベールパパン賞があるからか、いつもより多くの観客が。
パドックもたくさんの人がいます。メゾンラフィットは、こじんまりした感じがとってもいいと思います。騎手も馬もとても近くに見えます。
さて、今日のオリビエは重賞を含む5鞍に騎乗です。昨日はアスコット競馬場でアスクちゃんに乗り、すばらしい3着でした。今日は勝利を見せてくれるのでしょうか?
すると、早速第3レースPrix de la pépinière(牝馬4歳以上オープン2100メートル)ですばらしい競馬を見せてくれました。スタートと共に先頭に立つと、そのままうまく折り合って、最後の直線へ。そこから追って逃げ切りゴール。これは本人も大変嬉しそうでした。
帰ってくるところを「おめでとう!」と言うと、にっこり笑顔を返してくれました。
そして、第4レース。2歳のG21100メートル直線のロベール・パパン賞(Prix Robert Papin)です。この賞はとっても大切な賞。過去の勝者にナタゴラちゃんがいます。彼女は、後にイギリス1000ギニーを制し、鞍上武豊騎手で、ドーヴィルのG1ジャック・ル・マロワ賞を二着になったすごい子です。
オリビエは7月5日のG3ボワ賞を制した、2歳の女の子Dolled up(ドルド・アップ)ちゃんとのコンビで勝負です。2歳というと人間で言うところの中学生ぐらいでしょうか。ちなみにこの英語の名前は「着飾る」や「おしゃれにする」などの意味があります。日本語の馬名にしたら「オメカシ」ちゃんといったところでしょうか。
しかも、笑えることに、この子本当にオメカシちゃんなんです。鼻梁のところに注目してください。なんか白い部分がハートマークに見えませんか?かわい過ぎです。この子は真っ直ぐ走れなくて、いつも少し左向いて走ります。そういうところも茶目っ気たっぷりです。
断然の1番人気はスミヨン騎手騎乗のシユニ(牡)ちゃんでしたが、結局勝ったのはパスキエ騎手騎乗の、スペシャル・デューティー(牝)ちゃんでした。2着がシユニちゃん、そして3着がオリビエのドルド・アップちゃんでした。
2歳のレースでもオスのほうがメスよりも1.5キロ重く背負わされるんですが、僕思うに、2歳だと女の子が勝つことのほうが多いような気がします。昔馬に詳しい先輩が仰っていましたが、馬も人間と同じで小さいときは女の子の方が、男の子よりも成長が早いようです。ほら、小学校の頃なんて、女の子の方が男の子よりも大きいじゃないですか。僕なんて小さかったから、しょっちゅう女の子に口でも力でも負けていました。ははん。あ、それは今でもかわらないかもしれません。えへ。ということで、2歳のときは男の子と女の子の斤量をいっしょにしてもいいのではないかと思います。
結果 Prix Robert Papin (G2)
1. Spécial Duty S・パスキエ
2. Siyouni C・スミヨン (1 ½馬身)
3. Dolled Up O・ペリエ (アタマ)
さて、本日のメインはG2ユジェーヌ・アダン賞。3歳の2000メートル直線です。レースの模様を激写しようと、埒(らち)の近くに行きました。こんな直線をはしります。
どうです!こんなに近いんですよ!時速約60キロの馬たちが駆け抜ける瞬間は、まさに迫力満点です。
勝ったのは伏兵、イギリスから来たドビュッシーちゃん。名手ジミー・フォーチュン騎手騎乗でした。この子はイギリスのエプソムダービー8着の子で、前走もG210着とぱっとしませんでしたが、ここに来てはじけました。
2番人気に推されたオリビエのアリバーちゃんは見せ場なく6着。次に期待しましょう。
結果 Prix Eugène Adam (G2)
1. Debussy J・フォーチュン
2. World Heritage S・パスキエ (1/2馬身)
3. Prince Siegfried CP・ルメール (2馬身)
こちら、レースを終えて帰ってくるドビュッシーちゃん。どうもお疲れ様でした。すばらしいレースを見せてくれてありがとう。
最後のレースで、僕がパリで一番好きな公園の名前を持つ、ビュットショモン(Buttes Chaumont)ちゃんに乗るオリビエを写真に撮ろうとすると、こちらを向いて微笑んでくれました。結果は3着。素晴らしい騎乗でした。
フランス競馬はこういうふうに騎手さんと人間的な付き合いができるところがいいですね。挨拶したり、少し話したり。日本の競馬は、話す=情報を漏らすというイメージがあるのか、ぴりぴりし過ぎているように思います。そこが少し残念ですね。
ちなみに僕が好きな公園のほうのビュット・ショモンはパリ19区にあります。地下鉄7bis線に同名の駅があります。気持ちいいですよ。時間があればいってみてください。
最後に、昨日のキングジョージに関する記事を読んだのですが、1着のコンデュイちゃんは基本的にブリーダーズカップを目的に調整されますが、調子次第では凱旋門賞にも来るかもしれないそうです。3着のアスクちゃんは、より馬場が柔らかいほうが能力を発揮できるそうで、ロンシャンが向いているそうです。ほぼ凱旋門賞に来ると見て間違いなさそうです。去年6着からどれだけ成績を伸ばせるのか見ものです。
そういや、日本にもハートマークの子がいましたが、ドルドアップちゃんはハートがいびつなところがいいんです。いやいや、ハートやないやろと仰るかもしれませんが、僕はハートだと思ってます。思わせてください。そんないびつな愛のカタチをもつ、かわいいドルドアップちゃんにどうか応援の1クックリお願いします。
最後のおまけに、こないだF氏が作ったちらし寿司です。作り方は今度お教えいたします!
by hiramette
| 2009-07-27 05:54
| 競馬