人気ブログランキング | 話題のタグを見る

料理にワインに競馬に文学。F氏のフランス滞在期


by hiramette

ワインの先生

Nanetteちゃんのブログでも既に何度か紹介されていますが、シテ・ユニベルシテールの近くに僕が大好きなワインバーがあります。

à côté – le bar à vin –
14, rue de l’amiral Mouchez, 75014 Paris
tel : 01 53 86 02 45

このバーを一人で切り盛りするのが、店主のジル。過去有名レストランでソムリエとして働き、その後1区の大きなワインショップで20年も働いて、2年前にこの店をオープンさせました。

ワインの先生_b0169024_047528.jpg


何を隠そう彼は僕のワインの師匠でもあるのです。となりの「ベルちゃんのワイン屋」であるジャニーヌの店からワインを仕入れていて、ほとんどの ワインがグラスで注文できます(値段は大体一杯3ユーロから6ユーロぐらいです)。僕は行くたびに違う種類のワインを頼んで、いろいろなことを教えてもらっています。彼は学者肌で、何冊もの分厚いノートにワインの情報を書き込んでいるほど。お客さんが少ないときは、本当に詳しく説明してくれるので少しずつワインに関する知識が増えてきました。

つい先週も、ふらっと一人で彼の店に行ってきました。この日頼んだのは、メニューにある la têtu(10ユーロ)。「頑固者」という意味です。豚の頭の肉を使って作ったテリーヌ、fromage de têteを使ったサラダなので、こういう名前にしたそうです。

ワインの先生_b0169024_0474383.jpg


さてさて、飲んだワインですが、まずはミネルヴォワというワイン。カリニャンというラングドック地方特有のブドウを使っています。少しコクがある感じはしますが、総じてフルーティーなワインでした。豚肉によく合います。次にロワール川流域のドメーヌ、トゥレーヌのガメ。ガメは軽い口当たりのブドウの品種です。ボジョレー地方で作られているブルイーなども100パーセントガメで作られている良質のワインです。

この日飲んだ中で、皆さんに是非おすすめしたいのが、スペイン国境のピレネー地方で作られる、Banyuls(バニュルス)という甘い赤ワインです。製法はポルト酒に似ているのですが、よりフルーティーですっきりした味わいでした。ジル曰く、ポルトガルのお酒ポルトがフランスに流入する以前は、フランスでポピュラーだったそうです。食前酒にも食後酒にもいけるとのこと。一般的にポルトはいくつかのブドウの品種を混ぜて作るそうですが、このバニュルスはグルナッシュ・ノワールという一品種のみを使って作ります。お酒好きの人はもちろん、アルコールが苦手な女性の方にもおすすめです。風邪をひいたときに、これを少し飲んであったかくして寝たら効きそうです。

この他、最近ジルがワイン好きのお医者さんが趣味をきっかけにして書いたワイン健康本を紹介してくれました。題名は Soignez-vous par le vin「ワインで体を大事に」と言うらしいです。面白そうなので読んでみようと思っています。こんなの訳せたら、趣味と実益が一致するのに、などとまた「おいしいこと」を考えながら眠りにつくF氏なのでした。

ははん。

ワインの先生_b0169024_0482847.jpg


クックリお願いします!
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 競馬ブログへ
 
by hiramette | 2009-07-14 00:48 | ワイン