皆さんこんにちは!いつも『やたらと明るいけど、私は空元気です。』をお読みいただきありがとうございます。3月から、今まで未経験だったブログを開始してはや半年。ついに100回目の記事を書くに至りました。いつも本当にありがとうございます!はじめたばかりの頃は一日数人だった訪問者の方々も、今では多いときには100人を超える日も出てきました。励ましのお便りもたくさんいただき、ここまでやってくることができました。本当に皆様のおかげです。現在の訪問者総数は9000人まで来ました。もちろん数字を目指してやっているわけではありませんが、今後とも一人でも多くの方にご覧いただき、フランスの生活の一部をお伝えできればと思っています。今後ともよろしくお願いします。
さて昨日は、凱旋門賞に出走するであろう馬の情報を載せましたが、本日の情報で多少の変更点がありますので、もう一度詳しく紹介します。主な変更点はアルパイン・ローズちゃんが凱旋門賞を辞めて、牝馬限定G1オペラ賞に行ったこと。ゲッタウェイちゃんの参戦が決まったことです。それでは、ほぼ確定した出走馬をご覧ください。ここから増えることはもうありませんが、オブライアン厩舎の馬が2頭ほどリストから消える可能性があります。最終的には17、8頭といったところでしょうか。例年の凱旋門賞に比べて、随分多頭数のレースになりそうです。
凱旋門賞出走馬リスト
① Youmzain (ユームザイン)牡6歳:Kieren Fallon (キーレン・ファロン)
昨年と一昨年の凱旋門賞を2着と好走した名馬。今年はサンクルー大賞3着とあまり成績がよくありませんが、ロンシャンの2400メートルは得意です。しかも鞍上が孤高の天才騎手ファロン。楽しみです。
② Conduit (コンデュイット) 牡4歳:Ryan Moore (ライアン・ムーア)
今年のキングジョージ&クイーンエリザベススーテークスの勝ち馬。強いことは間違いないですが、シーザスターズちゃんに結構負けてるのが気になるところ。どこまで本領を発揮できるでしょうか。
③ Vision d’état (ヴィジョン・デタ) 牡4歳:Olivier Peslier (オリビエ・ペリエ)
昨年のフランス・ダービー、ジョッケクラブの勝馬。なかなか安定した走りを見せます。今年に入ってもG1を2勝。休み明けの前走、フォワ賞は二着でした。どれだけ上積を期待できるでしょうか。一雨降って馬場がやわらかいほうが、よく走る子です。
④ Magadan (マガダン) 牡4歳:Anthony Crastus (アントニー・クラスチュス)
ヴィルデンシュタイン厩舎のエース。去年のパリ大賞3着以降、どうも大きいところで勝てません。ただ、休み明けに強い子で、今回もそう。ロンシャンは苦手ではなさそうですが、恐らく穴馬になるでしょう。
⑤ The Bogberry (ザ・ボグベリー)牡4歳: Magomet Kappushev (マゴメッド・カプシェフ)
ロワイエデュプレ厩舎の子。G1級ではあまり走れていないので、人気薄になるでしょう。
⑥ Hot six (ホット・シックス)牡4歳 :Tiago Pereira (ティアゴ・ペレイラ)
ブラジルからはるばる参戦の子。正直情報がないのでわかりませんが、成績を見る限り恐ろしく強い子ではなさそうです。ただG1勝ちもあるので、一応注意しておく必要はあるでしょう。
⑦ Get away (ゲッタウェイ)牡6歳:Stéphane Pasquier (ステファン・パスキエ)
今年の9月のドイツ・バーデン大賞の勝ち馬。一昨年の凱旋門賞はオリビエが騎乗して確か4着でしたが、去年は残念ながら馬群に沈みました。雨が降ったほうが能力を発揮できる子です。人気はあまり出ないと思いますが、今年に入ってから結構しっかり勝っているだけに無視するわけにはいきません。
⑧Steele Tango (スティール・タンゴ)牡4歳:Darryll-Paul Holland (ダリール・ポール・ホランド)
今年に入ってから6戦して一勝もしていない馬です。まず勝つことは不可能でしょう
⑨Tullamore (チュラモアー) 牡4歳:Vaclav Janacec (ヴァクラヴ・ヤナセック)
詳しい情報は僕の手元にはありませんが、この子も今年に入ってから1勝もしていません。獲得賞金からいっても大穴になるのは間違いありません。
⑩Dar Re Mi (ダレミ) 牝4歳:Jimmy Fortune (ジミー・フォーチュン)
前回もお話しましたが、ヴェルメイユ賞を見事勝ちながら、意味不明なフランスのルールのせいで降着になってしまった子。間違いなくG1級で活躍できる、身体能力と精神力を持っています。個人的にとっても応援しています。JCとか来てくれたらいいですね。
⑪Tangaspeed (タンガスピード)牝4歳:騎手未定
オープン特別クラスでは勝ち負けになりますが、重賞では全くいい成績を残せていません。残念ながら、記念出走という感じです。それだけ凱旋門賞に出すということは馬主にとっても夢なのでしょう。ちなみに馬主さんはサッカー元フランス代表で、アーセナルなどでも活躍したロベール・ピレスさんです。
⑫ La Boum (ラ・ブーム) 牝6歳:Thierry Jarnet (ティエリー・ジャルネ)
G1級で好走したことが少なく、間違いなく穴馬になるでしょう。
⑬ Beheshtam (ベエスタム) 牡3歳:Gerald Mossé (ジエラルド・モッセ)
本来ならば、クリストフ・スミヨン騎手が乗るところですが、怪我をしてしまったので、鞍上はロワイエデュプレ厩舎の馬によく乗るベテラン、モッセ騎手です。馬は今年の仏ダービー4着でしたが、期待されたパリ大賞では大敗。しかし凱旋門賞の前哨戦、ニエル賞では2着と結構いい出来でした。ロワイエデュプレ調教師は、去年の凱旋門を制した名調教師。出すならば勿論勝ちを狙っているでしょう。
⑭Set Seil (セット・セイル) 牡3歳:騎手未定
オブライアン軍団の一味です。この子は結構G1クラスに出走しているので、フェイム・アンド・グローリーちゃんを勝たせるためのペースメーカーとして出走させる確率が高いと思います。
⑮ Fame and Glory (フェイム・アンド・グローリー) 牡3歳: Johnny Murtagh (ジョニー・ムルタ)
英ダービー2着、愛ダービー1着の名馬。オブライアン厩舎のエースです。この子プラスペースメーカーのチームを組んでまたオブライアンさんはロンシャンにやってくるのでしょう。勝つ可能性は十分にあります。
⑯ Cavalryman (カヴァルリーマン) 牡3歳:Lanfranco Dettori (ランフランコ・デットーリ)
7月14日のパリ大賞と前哨戦ニエル賞の勝馬。ロンシャン2400メートルは慣れています。ただこの馬も多頭数を経験したことがないため、折り合いが鍵になるでしょう。青鹿毛の美しい馬で、たしかお尻の左のところに小さい古傷があります。名将アンドレ・ファーブル調教師の管理馬で、デットーリが乗るとなれば、結構な人気になると思います。10万ユーロ(約1300万円)という破格のお金を払って追加登録します。勿論勝つ気でしょう。
⑰Johann Zoffany 牡3歳
オブライアン軍団の子です。出るとしたら確実にペースメーカーか有力馬を作戦で塞ぐ役割を果たすことでしょう。
⑱Grand Ducal 牡3歳
同じくオブライアン軍団の子です。出たらぺースメーカーです。
⑲ Sea The Stars (シー・ザ・スターズ) 牡3歳:Mick Kinane (ミック・キネーン)
いわずと知れた大本命馬。間違いなく1番人気になるでしょう。英2000ギニー、英ダービーを連覇した馬は20年ぶり。その後もG1を3つ勝ちました。今のところ弱点が見当たりません。恐ろしく強い馬です。強いて言うなら、今まで多頭数のレースに出たことが少ないことぐらいでしょうか。でも、前から行く馬だし、鞍上のベテラン50歳のキネーン騎手は、騎手になって出会った馬の中で、最高の馬と言っています。彼も89年、99年と凱旋門賞を制している名手。今年勝つと10年ごとに凱旋門賞を勝つという、すごい記録を打ち立てることになります。
⑳ Stacelita (スタセリタ) 牝3歳:Christophe Lemaire (クリストフ・ルメール)
さてさて、この子が恐らくシーザスターズちゃんの次の2番人気になる3歳牝のスタセリタちゃんです。ルジェ厩舎のエースで、一応成績上は負けなしです。実は、前走のヴェルメイユ賞でダレミちゃんに負け2着だったのですが、ダレミちゃんが降着になってしまったので、ラッキーな勝利でした。ただ、世代トップの力を持っていることは確か。仏オークス、ディアーヌ賞を4馬身ぶっちぎって勝ったのは決してまぐれではありません。54・5キロという斤量も魅力。前のほうから行って残ってしまっても決して不思議ではありません。鞍上のルメさんは日本でもお馴染み。今年は絶好調です。
F氏の大予想
僕は競馬場で馬券を買いませんが、1年に一度の大レースなので、一応予想しておきます。参考にしてみてください。
◎シー・ザ・スターズちゃん
○ヴィジョン・デタちゃん
▲フェイム・アンド・グローリーちゃん
△ダレミちゃん
△スタセリタちゃん
△カヴァルリーマンちゃん
10月3日、4日に行われるその他のG1
今週末は1年で最も大きい競馬の祭典です。凱旋門賞のほかにもたくさんのG1レースがあります。特に4日はほとんどのレースがG1という日本では考えられない日です。概観してみましょう。
10月3日(土)
◎フォレ賞(G1)1400メートル
TOTAL PRIX DE LA FORET - Plat - GROUPE I - 1400 mètres
ついにゴールディコヴァちゃんとジャック・ル・マロワ賞以来の再会です。1400メートルは少し短い気もしますが、ブリーダーズカップ連覇に向けて大事な一戦になるでしょう。今年のムーランドロンシャン組と初対決です。個人的にはルメさん騎乗のオワゾー・ド・フ(日本語訳:火の鳥)ちゃんがいい走りを見せてくれると思います。
10月4日(日)
◎第2レース:アベイ・ド・ロンシャン賞(G1)1000メートル直線
QATAR PRIX DE L'ABBAYE DE LONGCHAMP - Plat - GROUPE I - 1000 mètres
この日唯一観客スタンドの向正面にあるターフで行われる直線レース。結構荒れやすいレースです。
◎第3レース:マルセル・ブサック賞(G1)1600メートル 2歳
PRIX MARCEL BOUSSAC - CRITERIUM DES POULICHES - Plat - GROUPE I - 1600 mètres
2歳牝馬限定のG1.阪神ジュベナイル・フィリーズといった感じでしょうか。ここを制する馬は、来年のクラシック、プール・エッセイ・デ・プーリッシュ(仏1000ギニー)へ望みがつながります。
◎第4レース:ジャンリュック・ラギャルデール賞(G1)1400メートル
PRIX JEAN-LUC LAGARDERE (GRAND CRITERIUM) - Plat - GROUPE I - 1400 mètres
2歳牡馬の1400メートルのレースです。毎年どの馬が勝つかわからない混戦模様になります。
◎第5レース:オペラ賞(G1)2000メートル
QATAR PETROLEUM PRIX DE L'OPERA - Plat - GROUPE I - 2000 mètres
牝馬限定のG1レース。アルパイン・ローズちゃんが凱旋門賞出走をやめてこっちに来ます。間違いなく1番人気になるでしょう。
◎第6レース:凱旋門賞(G1)2400メートル
QATAR PRIX DE L'ARC DE TRIOMPHE - Plat - GROUPE I - 2400 mètres
言わずと知れたメイン中のメインのレースです。一着賞金は約3億円という、名実共に世界一を決める戦いです。
◎第7レース:アラビアン・ワールドカップ(G1)アラブ種
QATAR ARABIAN WORLD CUP - Plat - GROUPE I PA - 2000 mètres
アラブ種の馬のワールドカップ。カタールがスポンサーになった去年から開催されるようになりました。
◎第8レース:カドラン賞(G1)4000メートル
TAR PRIX DU CADRAN - Plat - GROUPE I - 4000 mètres
フランスの平地で行われる競争で最も距離が長い競争。オブライアン厩舎のイェイツ師匠がこの賞をもって引退されるようです。インカント・ドリームちゃんと好勝負を期待したいところです。
土日両日ともレースは大体午後二時ぐらいに始まり、午後6時ぐらいに終わります。
入場料は大人8ユーロ、学生4ユーロ、子供は無料だったと思います。
F氏も両日応援に駆けつけます♪
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