料理にワインに競馬に文学。F氏のフランス滞在期


by hiramette

凱旋門賞カウントダウン


 みなさんこんにちは。素ではお久しぶりのF氏です。いつも『酩酊と饒舌のあいだ』をお読みいただきありがとうございます。次回からはフィレンツェ編です。

 さて、今日はしばらく書いていなかった競馬のお話をさせていただきます。というのも、最近結構重大なニュースが多かったからです。しかも、凱旋門賞はもう2週間後に迫ってきています。今日はさまざまなニュースの中から、特に大きなものを、僕の個人的な見解も含めていくつかご紹介いたします。


①スミヨン、アガ・カーン優先騎乗契約解除と、その直後の骨折

これにまずものすごく衝撃を受けました。言わずと知れた天才騎手スミ子(Christophe Soumillon)さんが、ナンシー(Nancy)というフランス東部の街で行われた競馬の第7レースで、落馬骨折しました。一時は意識がなかったそうです。幸い大事には至らず、一時は今季絶望とも言われましたが、2ヶ月ぐらいで復帰できるかもしれないという楽観的な説もあるようです。
 実はスミ子さん、言動の失敗(ファーブルさんなんてちっちゃい人事件=自業自得)でつい最近にアガ・カーンの馬騎乗の座をルメさんことクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)騎手に奪われたところ。彼にとっては大変つらい一年です。僕個人としては、スミヨンは問題起こしまくりだけど、間違いなく天才騎手。文学でいうところのランボーちゃんみたいなもんです。彼がいないと競馬場が盛り上がりに欠けて寂しいです。一日も早く元気になってターフに帰ってきてください。そして以前より強くなった彼の姿を見せてください。がんばれスミ公!


②エリュージブ・ウェーブちゃんムーラン・ド・ロンシャン賞イヤイヤ事件

 プール・エッセイ・デ・プーリッシュ(仏1000ギニー)を制した、ルジェ厩舎所属の3歳女の子エリュージブウェーブ(Elusive Wave)ちゃんが先日のムーラン・ド・ロンシャン(Prix Moulin de Longchamp G1)賞に出ました。が、ゲートを出るときイヤイヤして出遅れ、今度は2メートルほど進んでペタンと座り込み。一番人気にも拘わらず、「あたしてこでも動かんで」とレースを拒否。ルメ兄さんも困り顔。せっかく能力のある子なのに。おかげでノーリーズンのとき並みに数秒で大金が吹っ飛びました。競馬は何が起こるかわかりません。ともかくも、再発するような精神状態ではないことを祈るばかりです。上の記事でも書きましたがルメさんは、来年から緑に肩赤の勝負服でおなじみの、アガ・カーンさんの馬に乗ります。でも正直これがいいのかどうかはわかりません。ルジェ厩舎も、今年本格的にG1級をたくさん勝てるようになってきたのですから、来年の勝負の行方はわかりません。


③ダレミちゃん事件

 僕はルメさんを応援していました。彼は勝ちました。しかし、はっきりいって僕は怒っています。フランスギャロに対してです。あんなおかしいレース、今まで競馬を見てきて初めてです。周りは僕と同じ考えの人ばかりです。それを証拠に、スタセリタちゃんの表彰式では大ブーイング。競馬場に40年来ている人が、さすがにここまで非難が出るのは初めてだといっていました。
 レースに勝ったのは、間違いなくダレミ(Dar Re Mi)ちゃんです。しかもすばらしいレースでした。2着のスタセリタ(Stacelita)ちゃんも休み明けなのに、すばらしい走りでした。オリビエのプリュマニア(Plumania)ちゃんは凄まじい追い込み。今年見たレースの中でもかなり好レースだったのではないかと思います。このように馬がすばらしい走りを見せてくれ、感動を与えてくれているのに、人間のつまらないエゴで結果が変えられるなどということがあっていいのでしょうか。ダレミちゃんが一生懸命走って、帰ってきたときの緊張した顔を僕はじっと見て、心からおめでとうと叫びました。それが15分後に進路妨害で5着に降着になったのです。
 確かにダレミちゃんは内によれました。でも、他馬と接触したわけではもちろんないし、後ろの馬がスピードを急激に落とさねばならぬほどの、ポジションチェンジではありませんでした。そもそも、このレースはダレミちゃんとスタセリタちゃんの壮絶な戦いだったのであって、他の馬はどれだけ伸びたってその二頭には届いていません。直線のビデオを何回も何回も見ました。そう断言できます。
 ダレミちゃんがイギリスの馬だから?誰かの陰謀?どんな政治が裏にあるのかは知りませんが、僕らは美しいレースを見に来ているのです。泥臭い人間のエゴや金儲けなんかに興味はありません。
 今日の『パリ・チュルフ』紙の一面の見出しは「ダレミ、強盗の犠牲者」でした。ブラボー記者さん。その通りです。「恥さらし」とも書いていました。辛辣だけれど、そう言われても仕方ないと思います。
 誤解のないように言っておきますが、この場合馬はもちろんのこと、騎手、調教師は何も悪くありません。1着に繰り上がったルメさんはある意味ラッキーだったわけだし、祝福したいです。でも、こんなことをG1、しかも凱旋門賞の前哨戦でやるようでは、ブエナビスタちゃんこなくてよかったね、と皮肉をこめて言わざるを得ません。一生懸命走った馬に、体調を管理し作戦を考えた調教師に、毎朝働いた厩務員さんになんと言うつもりなのでしょうか。その点JRAのレースは公正ですばらしい。その点では世界一だと思います。もし、ダレミちゃんが凱旋門賞に出たら、僕は間違いなく彼女を応援します。がんばれダレミちゃん!エリ女かジャパンカップにも来てほしいくらいです。


④ヴィジョンデタちゃん追い切りのノリ

 凱旋門賞の前哨戦が他にも2つあった9月13日の日曜日。3歳のニエル賞は、パリ大賞覇者のキャバルリーマンちゃんが勝利。凱旋門行きです。4歳以上フォワ賞。オリビエ騎乗のヴィジョン・デタちゃんの応援でしたが、サンクルー大賞を制した、初代ゲートイヤイヤちゃんスパニッシュムーンちゃんに四分の三馬身差で負けました。でも、F氏は全く悲観していません。最後の直線の伸びは素晴らしかった。はっきり言って、前哨戦ではなく追い切りみたいなもんでした。しまい2ハロンぐらいしか力は出していません。これぐらいでいいのです。無理して凱旋門に出場すらできなかったマンデューロちゃんを思い出してください。


⑤アントニー・クラスチュス(Anthony Crastus)騎手日本へ
 
 最後におまけ。今年から、眉毛男ことクラスチュスくんが、日本で騎乗します。11月~1月末までの予定で藤沢先生のところらしいです。まだ24歳の若手騎手ですが、ヴィルデンシュタイン厩舎の専属騎手です。現在680ほど騎乗して67勝ぐらいだったでしょうか。ルメさんの下のリーディング8位だったと思います。それに対して、今年はオリビエが日本に行かないかもという話が出ています。詳しくは本人に聞いてみないとわかりません。わかり次第またあらためてご報告いたします。

それでは引き続き、イタリアの旅をそうぞ♪

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by hiramette | 2009-09-15 04:55 | 競馬