料理にワインに競馬に文学。F氏のフランス滞在期


by hiramette

お兄さん脱構築

ヴぁかんすで、8月にイタリーのヴェネチアやフィレンツェにでも行ったろかしらんと思って、休憩がてらいろんなサイトを見て回りつつ、想像に耽っているF氏です。

b0169024_22361919.jpg


ある日、駅の売店で雑誌を見ていると、夏だからかバカンス特集みたいなのがいっぱいありまして、ほほう楽しそうやないか、こら一冊買うたろかなと思ったのでございます。ところが、いいなと思った雑誌にかぎって、なぜか女性誌。 « Femme actuelle »「現代女性」とか、« Figaro madame»「フィガロ・マダム」とかいう名前なのです。うーむ、男のF氏としては買いにくい。狭い店内をうろちょろと徘徊した挙句、結局何も買わずに地下鉄に乗ったのでした。

いつも書いていることですが、僕の趣味は料理をすることです。でも、プロの料理人でないから、基本がしっかりしているわけではなく、本なんかをみて参考にします。ところが、そういうのも大体女性誌で、 女性読者を意識したピンクっぽい装丁だと、ちょっと買いにくいのです。自分が何をしようが他人の目が気にならなくなればええんやね、実際フランス人なんて好き放題やっとるから、と思うけど日本人はどーも「恥ずかしい」という意識が他の国民よりも強いようです。

でもね、自分の人生好きなことをやらないかんやん。やんやん、と一念発起。なんでも恥ずかしがらずにやろうと心に誓ったのであります。

これは、ある崇高な思想に基づいた行動です。名付けて「お兄さん脱構築」。ははん。定義は「お兄さんという存在に隠された、矛盾する形而上学を暴き出すための手法」この場合、脱構築された「お兄さん」は、我々が一般的に認識しているお兄さん像を揺るがし、覆すものとして現れるのです。ややこしい言い方をしてるけど、要は大人の男がやらんようなことでも恥ずかしがらずにさせていただきますという単なる宣言。女性誌のバカンス記事や料理特集が読みたいだけです。えへ。それから、一人でチョコレートパフェを食べに行ったり、興味があれば少女漫画も買ったり、かわいいと思えば動物のぬいぐるみも買うたろっと、という思想。あとあわよくば、ええ大人であるにもかかわらず、レストランでのディナー(夕食)時に、お子様ランチ(昼食)も頼んだろ。脱構築しまくりの生活。すげ。

それから、女性誌を買いたいときに、頼まれてもいないのに「いやあ、実は彼女に頼まれて」などと後頭部を掻かないこと。聞かれてもいないのに、見苦しい言い訳はしないのです。つじつまを合わせるために想像の堂々巡りを続けたら、どこかで論理が破綻して、しまいに漫才になります。だから、僕は無意味な作戦は使わずに、黙って女性誌を購入。万が一プレゼントかと聞かれたら自宅用と言います。自分を男というカテゴリーに当てはめて行動を規制しないことが、ストレスを溜めないコツ。その結果、目の前のチョコレートパフェや女性誌の料理特集に集中し、ぬいぐるみを愛でることができるのであります。

そういえば、高校のとき「あぶらとり紙」にやたらとはまって、おー鼻んところめっちゃとれておもろいやないか、と一人盛り上がっていると、女子高生諸君から奇異な目で見られたこともありました。イチゴ・タワーというイチゴパフェを食べに行ったこともございました。結構先駆的なことやっとったね、と自己擁護。

とまあ、よくもバカンス記事と料理記事を読みたいのに、ここまで自己正当化したもんです。ちなみに「お兄さん脱構築」の親戚で「ケバブ脱構築」というものあります。「ケバブ」に与えられた社会的文脈を廃し、新しい記号的価値を付与するのです。具体的には、「体育会系の男が腹が減っているからケバブを食べる」という文脈を打破するために、胃が痛くて食が細いときに「よっしゃ、ケバブでも食べにいこか」ということ。云々。阿呆ですいません。

b0169024_22384972.jpg


フィレンツェにはドゥォーモがあって、それが『冷静と情熱のあいだ』で出てきたから、Nanetteちゃんは行きたいって言うとったけど、僕がイタリアから帰ってきたら『酩酊と饒舌のあいだ』という小説でも書いたろかしらん。もちろん2部構成でロッソとビアンコ。赤ワインと白ワインについて饒舌に語るのであります。昔、一度フィレンツェにいったことがあるけど、そのときガイドをしてくれた、イタリア在住の日本人の女性が妙に巻き舌だったのが気になりました。

「こちRRRRRRRあをごRRRRRあーんください」

いわゆるイタリア風に言うところの、センプレ・ガンバリッシモというやつです。

今日も支離滅裂な内容のブログお読みただき、ドゥォーモありがとうございます。日曜日は久しぶりにドーヴィルに行ってきます。ブログのカテゴリに「小旅行」という項目を設けたにもかかわらず、一度も行ってなかったので、ここに入れられるわと思案中。その前に明日8月閉店になる、ジルのレストラン「ア・コテ」に行ってこようと思っています。

クックリお願いします♪
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 競馬ブログへ


PS・今日の素晴らしく美しい写真は、友人Kさんにいただいたものです。ヴェネチアです。Kさん使わせていただき前もってありがとうございます♪
[PR]
by hiramette | 2009-07-31 21:45 | 日常