料理にワインに競馬に文学。F氏のフランス滞在期


by hiramette

ワタシヲシンジテ。


日本の馬の名前には、とてもかっこいいものがたくさんあります。ダンスインザダークとかディープインパクトとか、実に素晴らしい命名です。最近ではブレークランアウトというのがとってもいいと思いました。これは、ビリヤードの用語で、一度に全ての玉を落としてしまうことらしいです。

馬の名前は大事だと思います。それによって、僕たちは特定のイメージを持つようになり、好きになったり、下手したら悪いイメージを抱いたりするかもしれないからです。ということで、今日はフランスの馬の名前をいろいろご紹介しようと思います。

フランス競馬の馬主さんは、フランス人である必要はなく、様々な国籍をもった方がいます。だから、馬の名前も様々な言語や文化を反映しています。もちろん、お父さん馬やお母さん馬から名前をもらったというパターンが多いのも事実ですが、今回はいろんな言葉に注目して、馬の名前を紹介していきましょう。

一番多いのはやっぱりフランス語の名前のお馬さんでしょうか。去年のフランス・ダービー馬の名前はVision d’état 「国家のヴィジョン」。大物っぽいです。去年の凱旋門賞は5着でしたが、今年に入って既にフランスとイギリスのG1を1つずつとっている名馬。オリビエ・ペリエとのコンビで今年は勝負することになりそうです。

あと、僕の友人、ガロリーニ師の調教馬ではN’oublie jamais「決して忘れないで」と言う子もいます。 その妹はNid d’amour「愛の巣」 ちゃん。馬主のマダム・ヴィルデンシュタインさんは、必ずNから始まる名前をつけるのです。ほかには Œil de maître「巨匠の目」ちゃんというのもいます。この馬はガロリーニ師の奥さん、アレクサンドリーヌのものですが、昔、全然走らなかったこの子を師が買ってきて、見事障害のG1馬に育て上げたのでした。G1勝利後の翌日の新聞の一面の見出しは「巨匠ガロリーニは正確に見た」。最高の思い出の一つです。あと、地名を使ったものも多いですね。 例えば今年のダービー馬Le Havreちゃんは「ル・アーブル」というノルマンディーの都市の名前です。馬主さんがノルマンディー出身のようです。

フランス語の名前の次に多いのがやはり英語でしょうか。今日のブログの題名はBilieve meというマルコム・パリッシュさんの馬から頂きました。この子は馬体も小さいのに毎朝の調教のとき一生懸命走るがんばり屋さんです。えらい!そんな彼女の名前が「私を信じて」だと、そらもう 応援せざるを得ないでしょう。 3歳のときオリビエが乗ってG1サンタラリー賞2着でしたが、それ以降なかなか勝ち星がありません。それでも応援しちゃうんですよね。かわいいから。そういえば、昔日本にも「ビリーヴ」ちゃんというスプリンターズステークスを勝った女の子がいましたね。確か、中山が改装中で新潟で勝ったのではなかったでしょうか。そのときも僕は彼女を応援していました。うーん、やっぱり「信じる」っていい言葉ですね。

パリッシュさんの馬で、他にFor joy「楽しむために」という子もいます。デビューするとき乗り役のオリビエが「とってもいい馬」と教えてくれた子です。確かにすばらしい素質をお持ちなんですが、ちょっとお馬鹿ちゃん。「あたしが一番前はしらなあかんねもん」と騎手が制するのもお構いなしに、いつもレース開始と同時に先頭へ。最後の直線に向いたときは、「へへん、あたし一番やったもんね、フンフフンフフーン」という感じでバテはじめます。そして、十分にレースを「楽しん」だ後、最終的にビリで帰ってきます。どないやねん。

他には、シャネルのオーナーヴェルテメールさん の馬でNo dreamちゃんという子もいました。フランスダービーを狙っていたこの子を応援していた僕は、この子の名前を「夢じゃない」と訳していましたが、ダービーが終わって負けてから「夢がない」だったんだと気付きました。おそ。あとひどいのでは Divorce me「離婚してね」という名前の子もいます。 どういう精神状態でこの名前にしたんでしょうか。ひど。他に、Goobye my friend「さよなら僕のともだち」なんて、哀愁を誘います。友達が亡くなったりしたのでしょうかね。名前からいろんな想像をしてしまいます。ちなみに今年のフランス1000ギニー、2000ギニーを勝ったお馬さんも英語の名前。 1000ギニーはElusive Wave「捕まえにくい波」ちゃん。馬主さんはサーファー? 2000ギニーは僕の大好きなSilver frost「銀色の霜」ちゃんでした。

他にはイタリア語なんてのも。例えば僕が好きなSpirito del vento「風の魂」ちゃん。カッコいい名前です。しかもこの子本当にその名前にぴったりの走り方をします。最後方待機で、最後の直線で一気に加速。全部ごぼう抜きして2007年のG2、ダニエル・ヴィルデンシュタイン賞を獲りました。まさに風です。かっこいい!ちなみに今年凱旋門賞を狙っている Buena vistaちゃんはスペイン語ですね。すばらしい景色、つまり「絶景」という意味です。

さてさて、それでは日本語の名前の馬はいないのかいいますと、それがいるんです。例えば基本的なところでスシちゃん。なんかかわいそうです。実際弱いです。日本の馬に「ハンバーガー」ちゃんと名付けるぐらいひどいですね。あとタツヤちゃんという子もいます。誰の名前なんでしょうか?もっとすごいのはサガミハラ「相模原」。神奈川県の地名です。まあ。ル・アーブルちゃんもいるから相模原もあってええんかしらん。ちなみにフランスで初の日本人調教師となった小林さんの管理馬は、ソヨカゼちゃん。かわいいですね。

どうでもいいけど、馬同様、パリにはひどい日本語のレストランがあります。しかも間違いだらけ。「スシハウス」にしたいのに「スンハウス」、「かまど」にしたいのに「かまビ」。ひらがなの「ど」が「ビ」になってます。文字の形状が似ているからこのようなミスを犯したんでしょうが、日本人にしてみれば超アクロバティックな命名です。釜から火?なんか、おこげが多そうです。あともっとひどいのは「レストラン東京―大阪」。範囲広すぎ。味にこだわりがなさそうです。最後に成田。はい、もう飛んでください。もちろん全部オーナーは日本人ではありません。

以前、Nanetteちゃんと話していたときに、おもしろい馬の名前考えてみようよ、ということになり盛り上がったことがありました。彼女が提供してくれたのは「ソトワク」ちゃん。内枠にはいったら実況の人は大変です。あと、僕が思いついたので「ダイヨンコーナー」。もっと大変です。「ダイヨンコーナーが一着でゴールイン」って、ラジオを聞いている人にしてみりゃ、いったい馬はどこにおんねん、という話。

みなさんも、おもしろい馬の名前を考えてみてはいかが?そして、おもろいネタが出来たらぜひとも教えてください。

みけけ。

いつも読んでいただきありがとうございます。あつかましくも、ブログランキングなるものに参加しておるのです。どうか、私も変な名前の日本料理店に入って、失敗しました、の1クックリお願いします!日本料理店の選択を何度も間違えたF氏も大変励みになるのでございます。

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by hiramette | 2009-07-26 06:50 | 競馬