料理にワインに競馬に文学。F氏のフランス滞在期


by hiramette

ウォッカが凱旋門賞2009に出る!?

 2009年7月21日の夜。さきほど、何の気なしに、いつも買う競馬新聞パリ・チュルフに目をやっていたら、とんでもない記事を発見。

「ウォッカ凱旋門賞追加登録を検討」

 何ーーーーーーーーーーっ!!!!

 マジで驚きました。秋は国内に専念して、引退されるんやないんですか?びっくりした!

 急いで、日本のネットやJRAのホームページを確認。しかしそんな記事は一切なし。何かの間違い?と一瞬思ったけど、パリチュルフ紙はフランス競馬の新聞で最もプロが多く読む素晴らしい競馬の専門紙。かなりまじめな内容なので、よっぽどのことでない限りミスはない。

とはいえ、あくまで検討しているという表現なので、現実に来てくれるかどうかについては慎重にならざるを得ません。何せ、ウォッカちゃんは今年凱旋門賞に登録していない。5月6日の登録では5000ユーロ(65万円)で済むところが、10月1日の追加登録では10万ユーロ(1350万円)。プラス輸送費もかかります。勝つ気がなければまず来ないでしょう。でも日本競馬史でもトップクラスの名牝ウォッカちゃんなら、という期待が膨らむのも事実です。

 いや、しかし、それにしてもすげーーっ!もし、来るのが本当だとしたら、今年の凱旋門賞はとんでもなく楽しいことになりそうです。

 とにかく、日本の方々はまだ誰も知らないと思いますので、いち早くフランスからの情報を流します。

 あまりにわくわくしてきたので、かなり時期尚早ですが、出走馬をここで大胆予想。まあ、もちろん馬の状態如何で十分変更可能ですが、有力馬は今のところこんな感じでしょう。

古馬(牡) 

 ヴィジョンデタ(オリビエ・ペリエ)→ガネー賞1着ほか
 
 ユームザイン(クリストフ・スミヨン?)→サンクルー大賞3着、去年の凱旋門賞2着
 
 スパニッシュムーン(ライアン・ムーア)→サンクルー大賞1着

 シーマ・ド・トリアンフ(?)→イタリアンダービー1着、キングジョージ出走

 アスク(?)→キングジョージ出走

古馬(牝)
 アルパイン・ローズ(ジェラール・ド・モッセ)→サンクルー大賞2着

 ウォッカ(武豊)→JC3着

 ダレミ(ジミー・フォーチュン)→プリティーポリーステークス(G1)1着、去年ヴェルメイユ賞ザルカヴァの2着

3歳牡馬

 シーザスターズ(ミカエル・キネーン)→2000ギニー1着、英ダービー1着、エクリプスステークス(G1)1着

 フェイム・アンド・グローリー(ジョニー・ムルタ)→英ダービー2着、愛ダービー1着

 カバルリーマン(マクシム・ギュイオン)→パリ大賞1着

3歳牝馬
 スタセリタ(クリストフ・ルメール)→サンタラリー賞1着、仏オークス1着

 サリスカ(ジミー・スペンサー)→英、愛オークス1着

 ブエナビスタ(安藤勝己)→優駿牝馬1着

その他 オブライアン厩舎からペースメーカーの子 

 と総勢15頭ぐらいになってしまいましたが、実際は多少減って12頭位に落ち着くという予想です。予想した騎手勢の中には、ランフランコ・デットーリ、ドミニック・ブフ、ステファヌ・パスキエ、イオリッツ・メンディザバル、チエリー・チュリエーズ、アンドレア・スボリッチ、ミルコ・デムーロなどの世界で通用する素晴らしい騎手が含まれておらず、これらの騎手がどの馬に乗るのかにも注目です。特にデットーリはトランコあたりのゴドルフィン勢で、ブフ騎手は仏ダービー2着のフュイッセあたりで攻めてくる可能性が十分にあり得ます。

 この中で人気を予想すると、

 ①シーザスターズ
 ②スタセリタ
 ③サリスカ
 ④フェイム・アンド・グローリー
 ⑤ヴィジョンデタ
 ⑥スパニッシュムーン

 といったところでしょうか。特記事項はまず①シーザスターズ。英2000ギニーとエプソムダービーを同時に制覇したのは20年ぶりぐらいだと思います。凱旋門賞に出るとはまだ明言していませんが、でたら最も怖い一頭です。ベテランのキネーン騎手はこの馬に出会ってまた騎手をがんばろうと思った、といっているほどです。次に②スタセリタ。この子は前から行く子でルメさんがちょっと追っただけで、4馬身ぶっちぎって仏オークスを勝ちました。未だ無敗です。底がわかりません。先頭を行ってそのまま突き放して勝つ戦法はルメさんの真骨頂でもあります。欠点がない馬です。次は③サリスカ。英オークスを勝って、愛オークスに行きましたが、なんと持ったままで3馬身差離して勝ってしまいました。スペンサー騎手が、最後の直線、横で必死に追っている2着馬の騎手に向かって、乗りながら「こんちは」といっていました。恐ろしい馬です。
 
 この他、古馬牝馬のアルパインローズとダレミちゃんを入れた理由を少し。
 
 まず、アルパインローズちゃんは、サンクルーの牝馬限定G2 を勝ったあと、サンクルー大賞で2着。前から行くしそんなに乗り難しそうな馬ではないので、1着は無理にしても3着以内はありえると思います。次にダレミちゃんですが、この子は去年9月第二週の牝馬限定G1ヴェルメイユ賞(2400m)で、ルメさん騎乗で大変好走してとてもいい印象を持っています。今年に入ってG1も取ったし、ロンシャンの同じコースなら好走しても驚けません。
 
 さて、25日は凱旋門賞2009を占う意味で、きわめて重要なレース、キングジョージがアスコットで行われますが、オリビエは上に挙げたアスクちゃんに騎乗するようです。ルメさんはシーマ・ド・トリアンフ。吉田さんの馬です。今年の超有力場、シーザスターズちゃんと、ユームザインちゃんは棄権が決まりました。この他8月末のドーヴィル大賞、9月第2週のニエル賞、フォア賞の結果が大事であることは言うまでもありません。

 それにしても、今年は素晴らしい。非常にレベルの高い戦いが期待できそうです。

 ちなみに言っておくと、ロンシャンの2400メートルはよく知らないとやられるコースです。最初、向こう正面を通りながら、800メートルほどほぼ直線に走ります。その後坂を上りますが、そこでできるだけ力を使わないようにしなければなりません。次に坂を下りますが、ここも折り合いが重要で、飛ばしたらあとで脚が使えなくなります。次に、「偽りの直線」に入ります。ここで仕掛けるとまだ早い。直線でバテます。その後の直線は約500メートルあるので、十分に追い込める距離です。要は、できるだけ力を使わないで我慢して我慢して、最後の直線勝負に持ち込めるかが鍵です。日本のような人工的に作られた高速馬場に慣れた馬は、ロンシャンの自然のアップ・ダウンを走っているうちに、ものすごい体力を消耗させられる可能性があり、注意が必要です。とにかくコースをよく知っている騎手ほど有利でしょう。そうでなくてもコースをよく研究しなければなりません。

 また、フランス競馬は、みんなダンゴでスタートします。それだけに、騎手の駆け引き、そして何よりも馬と折り合っているかどうかが、最も重要でもあります。個人的な見解としては、ウオッカは3から5番手あたり、ブエナビスタは去年のザルカヴァのように最後の瞬発力に賭けて、後方2、3番手待機が妥当でしょう。日本のオークスは生で見ましたが、あの強烈な末足があれば面白いことになるかもしれません。

 もちろん、騎手の戦略で作戦変更も可能です。3番手がいいとか一番後ろがいいとかは状況が変われば無意味な発言なので。でも、とにかく道中はエネルギー消費を極力抑えないと勝てないコースです。これは、ドミニック・ブフ騎手もパリチュルフ紙の特集号で言っていることです。

 現在、日本では前哨戦の話が取りざたされているようです。ブエナビスタちゃんは札幌記念のようですね。時期を考えるといいと思いますが、でも終わったらできるだけ早くフランスに来て、こちらの芝に慣れる必要があると思います。芝の質の違いは、人間でも踏めばよくわかります。個人的には、やはり前哨戦を使うのが賢明かと思います。僕の知っているフランス人の競馬関係者もみなそう言っています。芝に慣れさせないで、「結局強いもの勝つ」なんて、それではあまりにも馬が可哀想でしょう。人間でもフランスに来たらすぐに肌がカサカサになったり、のどが荒れたりするのに・・・・

 ウォッカちゃんが来てくれるのなら、ヴェルメイユを使ってステップアップしてほしいですね。結果如何では、凱旋門賞同日の牝馬限定G1オペラ賞(2000m)もありますが、まあ今年引退ならばやはり凱旋門でしょうか。いずれにしても怪我をすることなく元気に走ってもらいたいものです。


 さらにパリチュルフ紙は、ユタカさんの夏の予定も載せてくれました。14日にイ
スタンブールのジョッキー・シリーズに騎乗された後、15日にフランス入りで10日ほどいらっしゃるようです。主な目的は22日ドーヴィル競馬場で行われるジョッキーシリーズ、エルメスカップに騎乗するためだと思われますが、そのほかフランスで初の日本人調教師となった小林さんの馬にも騎乗されるんじゃないかと思います。

 以上、記事から見た情報を僕の予想と共にお送りいたしました。最後に、念のため、正確な情報は主催者、関係の方々の発表でご確認くださいますようお願い致します。

 それにしてもめちゃくちゃ楽しみです!!!

 ははん。

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by hiramette | 2009-07-22 05:11 | 競馬